「絵本の読み聞かせは子どもの成長にいい」
そんな話をよく耳にするけれど、実際にどんなふうに“いい”のか、なんとなく分からないまま過ごしてきました。
こんにちは、5人の子育て中のぬいcocoです。
私自身、忙しい毎日の中で「とりあえず1冊は読む!」と決めて読み聞かせを続けてきましたが、
「これって本当に意味あるのかな?」と疑問に思ったことも何度もあります。
そんなときに出会ったのが、『子どもの脳と心がぐんぐん育つ 絵本の読み聞かせ・選び方』という一冊の本。
読んでみると、「絵本って、ただ読むだけじゃないんだ」とハッとさせられ、
読み聞かせへの向き合い方がガラッと変わりました。
しかも、意識するのはたった3つのことだけ。
- ゆっくり読まない
- 声色を変えない
- 読んだあとに子どもを褒める
これだけで、子どもの脳や心にしっかり届く読み聞かせになるなんて驚きでした。
それに、実は親にとっても良い影響があると知り、毎日の読み聞かせがもっと楽しく、前向きな時間に変わりました。今回は、この本から学んだ3つの読み聞かせのコツと、
なぜ読み聞かせが知育に良いのか、
そして、実際にわが家でどんな変化があったのかを、私自身の体験とともにお伝えします。
本の紹介|『子どもの脳と心がぐんぐん育つ 絵本の読み聞かせ・選び方』

今回読んだのは、仲宗根敦子さん著・脳神経外科医の篠浦伸禎さん監修の本です。
この本では、毎日たった10分の絵本の読み聞かせで、
子どもの脳や心の発達が促される“魔法のメソッド”が紹介されています。
読み聞かせの効果は語彙力だけでなく、感情・共感・社会性(EQ)や自己肯定感にもつながるという内容には驚きました。
親子で絵本を読む時間が、子どもだけでなく親自身にも良い影響を与えるというのが、とても印象的でした。
年齢や発達に合った絵本の選び方や、困りごとのQ&A、**おすすめ絵本リスト(計140冊)**もあり、
読んですぐに実践できる、とても実用的な一冊です。
- 乳幼児〜小学生の子どもがいるご家庭
- 絵本の効果をもっと知りたいママ・パパ
- 読み聞かせを始めたいけど、やり方に自信がない方
- 保育士・教育関係の方
本から学んだ、読み聞かせの“3つのコツ”
本を読んで特に驚いたのが、読み聞かせのコツはたったの3つでいいということ。
難しいテクニックは一切なし。どれも、すぐに実践できるシンプルな内容でした。
① ゆっくり読まない
「ゆっくり丁寧に読んだほうが伝わる」と思っていたのですが、
実は あまりゆっくり読みすぎると、子どもの集中力が続かないそうです。
普段の会話と同じくらいのテンポで読んだ方が、子どもにとって心地よく、
言葉の流れも自然に耳に入ってくるのだとか。
私も「聞かせてあげよう」と思うとついゆっくり読んでしまっていたので、
テンポを少し意識するだけで、子どもが前よりも楽しそうに聞いてくれるようになりました。
② 声色を変えない
これは本当に意外でした!
私はこれまで、登場人物ごとに声を変えたり、感情たっぷりに読んであげるのがいいと思っていたんです。
でも実はそれが、子ども自身が感情を想像したり表現したりする力の妨げになってしまうこともあると知ってびっくり。
声を変えなくても、「お母さんの声」で読んでもらうこと自体が、子どもにとっては大きな安心感になるそうです。
無理に演じなくても、絵本の世界はちゃんと子どもの中に広がる——
そう思えるようになって、読み聞かせがずっとラクで楽しいものになりました。
③ 読んだあとに子どもを褒める
読み終わったあとの「感想」や「お話の振り返り」も大事かと思っていましたが、
それよりもまず大切なのは、子どもが絵本を聞いたこと自体を褒めること。
「ちゃんと聞けたね」「今日はこれが気になったんだね」と、
小さなことでも肯定してあげることで、子どもは“また読みたい”と思えるようになるそうです。
私もこのポイントを知ってから、読む内容よりも「一緒に読んだ時間」を大事にできるようになりました。
💡 無理しなくていい、でもちゃんと届く
読み聞かせって、もっと頑張らなきゃいけないものだと思っていたけれど、
この3つを知ってからは、肩の力が抜けて、気軽に続けられるようになりました。
子どもと向き合うほんの10分が、親子にとって大切な時間になる——
そんなあたたかい読み聞かせを、これからも続けていきたいと思います。
🏠 わが家で実感した、読み聞かせの変化
本を読んでから、私は「読み方」よりも子どもの反応に目を向けることを意識するようになりました。
たとえば、2歳の三男は、それまでは私の読み聞かせをただ聞いているだけでしたが、
同じ絵本を何度も読んでいるうちに、セリフを口にしたり、ページをめくる前に続きを言ったりするように!
「あ、この言葉覚えたんだ」と分かる瞬間が増えてきて、
絵本を通して“ことば”が育っているんだなと実感しています。
また、1歳の次女は、絵本を読むとにっこり笑ってくれたり、ページの絵を指差して声を出したりと、
前よりもリアクションが豊かになった気がします。
読み終わったあとに「ちゃんと聞けたね」「お話楽しかったね」と声をかけると、
うれしそうな表情を見せてくれるようになり、親子のやりとりが温かくなるのを感じました。
💭「読むこと」が目的じゃなく、「心が通う時間」に
読み聞かせは、ただ絵本を読むだけじゃなく、
「親子で同じ世界を味わう時間」なんだなと今は思っています。
毎日完璧にできなくても、たとえ1冊だけでも、
絵本を通して子どもの世界をのぞいてみる。そんな時間が、今では私にとっても楽しみになっています。
🌱 まとめ|兄弟それぞれに届く絵本の時間
絵本の読み聞かせは、ただ物語を読むだけの時間ではなく、
子どもの「ことば」や「感情」を育てる知育の入り口。
そして、親にとっても子どもの心にそっと触れる、大切なひとときだと感じています。
わが家の2人の子どもたちを見ていて思うのは、
興味を持つ絵本も、反応の仕方もまったく違うということ。
だからこそ、それぞれの「今」の関心や気持ちに寄り添って、
その子に合った絵本を、一人ひとりに届けていけたらと思います。
これからも、兄弟それぞれのペースで、心に届く読み聞かせを大切にしていきたいです。
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